カラーモードの違い RGBとCMYK illustrator CC 使い方

カラーモードの違い RGBとCMYK

illustratorで新規ファイルを作る時は、画面サイズ以外にカラーモードも選ぶことができます。

映像とWeb、印刷用途、それぞれに適切なカラーモードがあります。
今回はこのillustratorの2つのカラーモード、RGBとCMYKについて解説します。

おはようございます!
illustratorの2つのカラーモードにはそれぞれ役割があります!

RGBは映像・Web用途つまり画面で見る色のデータです。
CMYKは印刷用途です。紙の上に刷る、インクの色のデータですね。

RGBについては最近はPCでお絵かきする人がかなり増えています。
そのため、あなたも知っていることかもしれませんが、おさらいしておきましょう。


【この記事は2018/4/22に更新されました】

RGBとは?

Red(レッド)、Green(グリーン)、Blue(ブルー)の略がRGBですね。
「光の三原色」と習ったことのある人は多いのではないでしょうか。

白い色の光を分解すると概ね3色に別れます。
これがRGBです。

色を混ぜていくことでどんどん白に近づいていく、あるいは明るくなっていくので「加法混合(加法混色)」と呼ばれています。

CMYKとは?

CMYKは一般の人にはあまりなじみが無いものかもしれません。
以前はそのように考えていましたが、今はインクジェットプリンタのインクでお目にかかりますね。

こちらは「色材の三原色」と呼ばれています。Cian(シアン)、Magenta(マゼンタ)、Yellow(イエロー)、Black…は間違いで、最後の一色はKey Plate(キープレート)の略だそうです。

色材の三原色、つまりは絵の具と同じ解釈で大丈夫です。

絵の具でいろいろな色を混ぜてみて下さい。
濁っていく=暗くなっていきますよね?明るさを失い黒に近づいていきます。
この事から「減法混合(減法混色)」と呼ばれています。

ボクがデザイン学校に入学した頃、
まず覚えなさいと言われたのがCMYKによる色の掛け合わせでした。
しかし、Kの略が何だったのかよくわからないまま進んだので、Kuroとか、BだとBlueと間違えるから末尾のKなんだとか勝手に覚えてました(汗)


RGBとCMYKそれぞれの用途は?

RGBはTVやPC、スマホや携帯電話、携帯ゲーム機など、液晶など光を直接見るもの

CMYKは新聞・雑誌、ポスターなど、印刷された紙面を見るものになります。

特性として、RGBは光なので混色しても濁りにくく、CMYKはインクの色(+用紙の影響を受けやすい)なので濁りやすいという事を理解しておきましょう。

以下にRGBとCMYKのカラーモデルを置いておきます。
デザインの教科書や、印刷ガイドブックなどで見る一般的なモデルとはちょっと変えています。



敢えて配置を変えた理由、おわかりでしょうか?
見てピンと来たかもしれませんね。

RGBだとRG、GB、BRが重なった部分の色、
CMYKだとYM、YC、CMが重なった部分の色、双方対応していますよね?

RGBの場合はイエロー・マゼンダ・シアンが2色の光の合成色、
CMYKの場合はレッド・グリーン・ブルーが2色のインクの合成色になっているのです。

さて、CMYKと説明しておきながらカラーモデルはCMYしかなく、
Kはどこにいったの?
という状態ですが、通常カラーモデルにはKは入れません。

基本的には黒はCMYの掛け合わせでも作れるからです(中央の3色重なった部分)。
もう一度絵の具の色を混ぜ合わせた状態を思い出してみてください。

どれだけ色を混ぜ合わせても完全な黒にはならず、濃いグレーあたりが限界です。

そこで「きれいな黒」を表現するためにKを用いる事になった、というのがCMYKとなっている理由のようです。

このあたりは日本の印刷と海外の印刷で違うようです。
海外の印刷物では黒い部分はCMY掛け合わせて作ることが多いとのことで、
日本の印刷物とは紙面全体の印象がちょっと違う感じがしました。

日本の印刷については、
「人物で言えば黒髪の人が多い。そこをCMY掛け合わせにすると眠くなるからそこはスミ(黒)を使うんだよ」
といったことを先輩デザイナーに教わった覚えがあります。

最近日本でも、髪の毛の色は黒だけじゃないというのはスルーの方向で!

…と、すこし横道にそれましたが、RGBとCMYKは互換関係にありません。
そのためRGBの色がCMYKでは再現できないこともあり、カラーモード変換を繰り返すと色が劣化していきますので注意しましょう。


illustratorでの設定方法

基本的にはプリセットで印刷用か画面用かを選べば間違いがありません。
しかしカスタムサイズの場合はカラーモードもユーザーが設定する必要があります。

少しプリセットを探してみたのですが、昔のillustratorにはあった「官製はがき」のサイズが見つけられませんでした。

アートとイラストにポストカードはありましたが、官製はがきサイズではありません。
ですので自作してみましょう。

ファイルメニューから新規を選びます。
すると、新規ドキュメントウインドウが出てきます。
せっかくなので、ポストカードのプリセットを改造して作ってみましょう。


まずアートとイラストからポストカードプリセットを選択します。
つづいて、右側のサイズ設定に移ります。


プリセットの詳細は、わかりやすくするために「官製はがき」と名付けます。

官製はがきのサイズは短辺100mm、長辺148mmです。

単位がミリメートルになっていることを確認して幅・高さにそれぞれ入力しましょう。
縦・横方向についてはその隣にある、方向で指定します。

最後に、このはがきをどの用途に使用するのかカラーモードを選択してください。
上に書いたように画面用ならRGB、印刷用ならCMYKです。

あとは作成ボタンを押せばはがきサイズ、設定したカラーモードの画面になります。

ソフトによってはRGBしか使えないものもあります。
でも、illustratorやPhotoshopではカラーモードを選んで作業を始めることができます!

カラーモードの違い・まとめ

では今回やってみたことのおさらいをしておきましょう。

まず、色の表示の仕方には大きく分けてRGBとCMYKがあります。
これはillustratorに限った話ではなく、パソコンで絵を描く場合はかならず設定する必要があります。

それぞれのカラーモードの用途は、
RGBが液晶などの画面の色で、CMYKが紙に刷ったインクの色です。

また、RGBとCMYKは互換関係にありません。
カラーモード変換を繰り返すと、どんどん色が劣化していきます。

こういったことをふまえ、
作るものに合わせて最適なカラーモードを選んでいきましょう!

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

では今回はこの辺で!おつかれさまでした!




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