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SedgeDesign 構図を学ぼう! 「巨匠に学ぶ構図の基本」

構図を学ぼう! 「巨匠に学ぶ構図の基本」

「構図の勉強をするにはどうすればいいでしょうか?」この質問への答えを返すのはなかなかに難しいものです。経験値を上げていくしか無いのかもしれませんが、経験をするにしても何か手がかりは無いものでしょうか?

【2017/12/10リライト】
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ここでご紹介したいのが、視覚デザイン研究所から発行されている、
巨匠に学ぶ 構図の基本
です。

そもそも構図とは?

「構図が良い」「構図が悪い」という言葉は良く聞きますが、そもそも構図とはなんでしょう?

構図、ストレートにいえば構成された図ということですが、美術的には画面という限られた平面の中に、要素をどのように配置するのか、または切り取るのか、ということを構成していくことで、意味を持たせたり、全体的な効果を上げることと言えます。

しかしながら、構図の良し悪しを判断できるようになるというのはなかなか難しいことですね。

どんなに経験値の高い人でもいつも悩んでいることではないでしょうか。

過去の名画から学ぶ

さて、構図の勉強というと、まず黄金率が、とか、三分割法が、とか、そういう数学的な観点のものから説明が始まるものが多いと感じますが、この本では数ある名画を題材にしますので、非常にわかりやすいと思います。

ちょっと不遜だと怒る人もいるかもしれないのですが、右側のページでは敢えて名画として完成されている構図を壊して、壊れている絵から感じる問題点を抽出し、左側のページでは本来の構図が持つ意味や、この構図からどういう印象が感じられるかということを解説するという大胆なページ構成になっていますので、賛否はあるかとは思いますが個人的には面白い、と感じました。

例えば例として一つ抜き出してみましょう。
冒頭で紹介されるのは、ゴッホの「アルルの跳ね橋(文中ではラングロワの橋)」です。

この絵を右のページでは、馬車と水面の反射などを取り除き、実際の風景に存在する樹木や家並みを描きたしています。しかしこの状態だと雑然とした印象を与えてしまいます。

左のページでは本来の絵から感じる印象を解説しています。つまりゴッホが描いた絵は、何を主役にするのかということを決めて、それにもとづいて必要なものと不要なものを分けて描いているということですね。

この絵の場合は主役はタイトル通り「橋」なので、それが明確に判るように必要なものと不要なものを選択しているのです。

構図には「型」がある?

シンメトリ・シンメトリ崩し・衛星・囲い込み・流水・パノラマ・対決・均一・片流れ

羅列されるとなんの事かわかりませんよね?
これらは構図基本9形式と呼ばれています。

この本では単なる型ということだけでなく、それぞれに特定のメッセージ、意味、イメージがあると解説していて、このパートでも左右対比のページ構成で説明しています。

シンメトリは対照という意味ですから判りやすいかと思いますが、流水型の構図と言われるとどうでしょうか。

ここでは、モネの「果物のある静物」、竹久夢二の「十和田湖の女」が例に挙げられています。

流水型は小川がうねって流れるかのような配置をすることで、流れという一定の秩序がありながら、自由を感じさせる構図と言われています。

モネの自由で穏やかな気持ち、夢二の女性から感じるはかなげな印象を表現する上で一番マッチしているのがこの型だったということなのでしょう。

この章ではこのように基本の9つの型から共感を生み出す方法を解説しています。

構図の組み立て

「構図の基本」前半の締めくくりは構図の組み立て方になります。
ここでは以下の14の要素を説明しています。

版面率・情報量・斜水量・ジャンプ率・プロポーション・粗密対比・曲直対比・鋭鈍対比・痩肥性・ひと気度・群化・バランス・アクセント・水平の高さ

このうち版面率を抜粋します。

ミレーの「落ち穂拾い」、マティスの「桃色の裸婦」が例として挙げられています。

版面率は画面の天地左右にどの程度余白を作るかということですが、これにより何が表現されるかというと、余白が多い場合は静かな情景を、余白を少なくすると活発さを表すことになります。

「落ち穂拾い」は収穫した後の落ち穂を広い集めている農民たちの慎ましさを表現するために余白を多くして静かな情景を作り、「桃色の裸婦」では余白を少なくすることで元気で開放的な気持ちを表現したとされています。

この章ではこの14の要素から共感を感じさせる方法を解説しています。

絵を描かない人にも読んでもらいたい本

前半部分の2章をご紹介しましたが、このあと主役の引き立て方、人体のメッセージなど、絵の核心部分に迫る後半の2章に続きますが、この先についてはぜひ本を手にとって読んでいただきたいと思います。

この本は絵を描いている人、あるいは視覚に訴える作品に関わる人には必読書と言っても過言では無いでしょう。

また、この本を読むと見た目の美しさという部分以外の、「画家が描いていたときの気持ちを想像しながら見る」という事が可能になるかもしれません。

絵は描かないけれど見るのは好きという方にもおすすめです。





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